王室広報官のRiccioです。
今回は大黒天さまから依頼で、知り合いの神様に会いに行くため道中の護衛をお願いしたいということです。
開催日時:2024年2月27日(火) 22時00分
集合場所:ブリテイン広場
注意事項:
予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
プロローグ
大黒天さまは、主にトクノ地域で豊穣や豊食など食にまつわる神のひと柱である。
見た目はChief Paroxysmusそっくりで魔物と間違えられることもあるが、性格は温厚で直接会えて会話もできるフレンドリーな神様として人気がある。
ある朝、大黒天さまは鏡で自身の姿を見て驚いた。
「なんと!毛が生えたぞ?」
思わず、喜声を発してしまった大黒天さまであった。
大黒天さまは誕生してからずっとスキンヘッドなので、毛が生えるのは予想外の出来事であった。
鏡に映る自身の頭を見て想像を膨らませる大黒天さま。
「せっかく生えてきたのだからフサフサにて、オシャレもしたいな」
満面の笑みを浮かべる大黒天さまであった。
しかし、何が原因で毛が生えたのか? 大黒天さまは考えみた。
食べ物なのか、場所なのか、天候なのか、それとも何か別の要因なのか?
「ひょっとして、あの少女が持ってきた弁当か?」
数日前、大黒天さまは海に転落した少女を助けた。
転落時に頭打ち、首の骨も折れ意識不明。虫の息であった。
よくみると少女は大昔、穀物の種を授けたエルフの娘の子孫だった。
大黒天さまは、自身のもつ魔力の大半を使い、少女を助けた。
そのお礼に先日、手作り弁当を持ってきてくれたのだ。
「確か、名はサチだったか・・・」
かな~り大昔、大黒天さまがトクノの地に降臨したとき、人々は飢餓で苦しんでいた。
それを見かねた大黒天さまは、荒れ地でもよく育つ穀物の種をエルフの娘に授けた。
そのお礼として、娘とその家族、村の人たちも大黒天さまに感謝の祈りを捧げるようになった。
それから時が経過した今でも、子孫たちは祈りを捧げている。
「しかし、不思議な味の弁当だったな・・・」
レアな魚の切り身やハチミツ、チョコレートで作られた人形に謎の葉っぱ、その他多数の素材。
聞けば冒険者のみんなと協力して作ったらしい。
見た目はアレだったが、口に入れてみると不思議な味であった。
大黒天さまは、サチに感謝しつつ、フサフサになった自身を鏡でもう一度見てみる。そして。
「どうせなら、イケメンになってオシャレがしたいな」
それから大黒天さまの行動は早かった。
大黒天さまは神様である。その神脈を使って情報を集めはじめた。
神様同士は一種のテレパシーのようなもので会話が可能だった。
そして、同じトクノの地に住む邪神から有力な情報が得られた。
その正体は女神で、きくり姫というのだが、髪の毛が蛇のメデューサに似ているため邪神と言われていた。
気さくな性格のため意外と人気のある神様であるが、ダンジョンの奥地に住んでいるため簡単には会えない。
大黒天様は焦る気持ちを抑えながら問いかけた。
「きくり姫よ久しいな。有力な情報を持っているそうだが、教えてくれないか?」
「大黒天のおっさん、久しぶりやね。ウチのところへ直接来てくれたら教えたってもええでぇ~。おっさん一人じゃ無理やから、冒険者連れてくるとええわ」
きくり姫に会うにはダンジョンを進むしかない。
道中には魔物が生息していて、なかなか会うことができないのである。
大黒天さまは、急ぎ王都へ向かい、冒険者を募るため広報官を尋ねるのであった。
王都への道中 Chief Paroxysmusと間違われて討伐されないことを祈るばかりである。
コメント