ブリタニア☆ウォッチ – 新作は地味?

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ブリタニア☆ウォッチ – 新作は地味?          2012年1月28日

アトランコ:「たしかにサラのいうとおり、“良い出来”だとは思うわ。でもその反面、アタシは寂しい気持ちもあるのよね」
サラ:「寂しい、ですか」
アトランコ:「そ、だって意外性がないもの。今までの作品は、なんていうか、アタシたちの予想をはるかに超える“何か”だったわけじゃない?」
サラ:「仰ることは良く分かりますけど、あまり変なものをBNNステーション前に置かれるのもどうかと……」
アトランコ:「あら、ずいぶんと今更なことをいうのね。サラだって、ああだこうだいいながら、実は毎回楽しみにしてたんじゃないのかしら? ウフフ」

*ガチャ* *バタンッ*

メグ:「ただいま~! あ、サラさんにアトランコ先生。豆を買ってきたので、一緒に食べましょう!」
アトランコ:「おかえり、ちょうどお腹が空いてたのよ~。グッドタイミングよ、メグちゃん」
メグ:「いっぱいあるので、どんどん食べてくださいっ」
サラ:「メグ、表の像だけど、よく出来てるじゃない」
メグ:「ほんとですか~、ありがとうございますっ。でも、私としては、あの見た目には納得いってないんですけどねぇ……」
アトランコ:「分かるわ。とっても地味で普通だもの。意外性、メグちゃんらしさがないわ」
メグ:「そう! そうなんですよ! さすがアトランコ先生!」
サラ:「私はあのくらいのデザインがちょうどいいと思うんだけど」
メグ:「そうですかぁ? う~ん……」
アトランコ:「気にすることないわ、メグちゃん。サラは頭が固いから、アートってものが理解できないのよ」
サラ:「間違ったことはいってないはずなのに、この敗北感はいったいなんなのかしら……」

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アトランコ:「自分でも納得いってないのに、なんでそのまま設置したのよ?」
メグ:「それはですね、今回、機能面に力を入れてみたんですが、思ったより手こずりまして、デザイン面に時間を割けなかったんです」
サラ:「機能?」
アトランコ:「えっ、ちょっと、それってただの像じゃないってこと!? まさか、“髪の毛”の部分が着脱式になってて、独立した“髪の毛”にランタン用の油を注ぐことで、乗り物として使用することが可能になるとかじゃないでしょうね!? しかも、その移動速度は馬の約2倍とか、そういうのかしら!? すごいわメグちゃん!! アタシに乗らして!!!!」
メグ:「そこまで出来たらよかったんですけどね~、残念ながら違います」
サラ:「そんなもの作られたら困るわよ」
メグ:「えっと、あの像に雪玉を投げつけることができるようになっていますっ。ちょうど、雪の季節なので、積った雪を丸めて豆の代わりに投げてもらえたらなぁって」
サラ:「なるほど。徳之諸島の文化にならって、というわけね」
メグ:「はい、的になるように印をつけたり、雪玉に耐えられるように強度を高めてみたり、色々してみました」
アトランコ:「機能はそれだけなの?」
メグ:「ダメですか?」
サラ:「私はいいと思うわ。この季節にピッタリだし」
アトランコ:「ダメよ、全然ダメ! せめて、雪玉を当てると像の防御システムが作動して炎を吐いて反撃してくるとか、そのくらいやらないと!!!」
サラ:「アトランコ先生、なんの話をしているんですか……」
メグ:「う~ん、それも難しいですねぇ」
サラ:「メグ、まともに相手しなくていいのよ。なんだか変なスイッチ入ってるみたいだから」
アトランコ:「部外者は黙っててちょうだい!!」
サラ:「ぶ、部外者~!?」
メグ:「あ、でも、さっきのランタン用の油の話、あれを使えば、像に触れたときに火柱をあげるようにすることはできるかもっ」
アトランコ:「いいわよ、メグちゃん。それよ、それ! そういうのが欲しかったの! さっそく、作業にかかってちょうだい!」
メグ:「はい!」
サラ:「なんなの、この二人……」

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