アンソニー・カストロ氏から寄せられた思い出

アンソニー・カストロ氏から寄せられた思い出が更新されました。

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アンソニー・カストロ氏から寄せられた思い出   2012年9月29日

Sunswordの名で知られたアンソニー・カストロ(Anthony "SunSword" Castoro)氏から寄せられた思い出をご紹介します。

さて、UOについては、ゲームを取り巻く人々、プレイヤーとして、ゲームそれ自体といった異なる観点から沢山のことを話すことができると思う。でも、ここでは一つの物語に絞って話すことにしよう。

UOチームで働き始めた当初、私はTodd "MadToad" Baileyと共に副リードデザイナーになった。我々はいくつかのサーバーにおいて、森で生物が全く発生しなくなってしまうという問題に遭遇していた。何らかの理由で十分な数の生物とモンスターが発生しなくなっていたが、明確な原因が特定できなかったんだ。我々は稼働中のサーバーの生物発生率を調整し、設定に問題があったのか確認しようとした。

最終的に全ての生物のタイプ別目録を作成してみた所、とても奇妙なことに気づいた。鳥の数がとっても多かったんだ。もう滅茶苦茶な位にね。何らかの要因により、ゲーム内に存在する他の全ての生物を合わせた数よりも、鳥の数の方が多くなっていた。でも、この鳥たちはどこにいたと思う?

実は、「動的生態系」コードの一部が完全には取り除かれていなかったことが原因だった。マップ上にあるエリアが存在しており、鳥たちはそこに飛んで入ることはできたが、出ることはできなかったんだ。しかも、そこには肉食動物がおらず、鳥たちは死ぬことなくそこにいた。当時はゲーム内でなんらかの生物が倒された場合、次の生物として鳥が生み出されることがあった。そして鳥の中には出られない場所に閉じ込められるものも出てくるわけだ。それが何年も繰り返された結果、いくつかのサーバー(多分Lake Superiorだったかな?)では鹿も、狼も、ウサギも全く出現しなくなってしまったんだよ。誰の目にもふれず、誰にも鳴き声が届かない場所にいた大量の鳥たちのせいでね。

原因が判明したこの日、もし君がUOをプレイしていたら、大量の鳥たちが一斉にあげた悲鳴を聞いたかもしれないね。そしてその少し後に、森に様々な生物たちが再び戻ってきたことに気づいただろう。こうした類のことが同時にUOをより面白く、より挑戦的なものにしていたんだ。

なお、初期のウルティマ オンラインの開発者であるRaph Koster氏も非常に興味深い記事(英語のみ)を公開しています。興味のある方は是非ご覧ください。

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