BNN -影の性質

BNN-失態のイベントが終わったと思ったら、1時間も経たないうちにもうBNNが更新されていた。

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8月22日 BNN -影の性質 が更新されました。

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メンドクサイ方はそのままコピペ↓

影の性質          投稿日:2009年8月22日

ブリタニアの現状を一言でいえば、まさに“内憂外患”がふさわしい。悪の軍勢と裏切者により周辺は傷つき、土地は灰にまみれ、家は打ち捨てられ、荒廃した。偉大なる都市はまだその動きを止めるに至ってはいないが、辺境で起こる虐殺は見捨てられ、抗議の声が上がるも、無慈悲な執行者の足音がその声すら打ち消した。

シャドーロード(Shadowlord)の手の者は、一般人に紛れ、隠密かつ狡猾に彼らを堕落させることに努めた。最初の一撃で戦いに立つ意思を奪い、今やそのブリタニア市民こそが、この没落を早めさえしている。シャドーロードは日増しにその力を蓄え、その日を、征服した破片(Shard)の全てを闇色の宝石のように並べる日を待ちわびている。

無数の世界が既に闇に落ち、この破片も闇に永劫に呑まれた。ほんの一握りの、立ち上がろうとした者の光の中で斃れた。もはや、最後の望みはドーン(Dawn)。夜明けの名を持ち、最後に立ち上がった、かの救世の人に託された。

援軍の望みもなく、運命の駒は次々とこの偉大なる、知られざる運命の闘技場を動き回る。その後も、我々の想像を超えた力により、我々は右往左往するだけだ。

この混乱の中、一人の男が、シャドーロードの秘密を探り当てることに成功した。彼は、その本性を探りあてるためには何をも犠牲に捧げるつもりだった。本性を知り、完全にその闇を打ち滅ぼすために。

私、デクスター(Dexter)は、偉大なる魔法使い、我が導師、そしてあの隠れていた時期を共にした唯一の友でもあるスーテック(Sutek)との対話を次に記録する。これは彼の言葉であり、私たち自身の手で、如何にしてあの残忍なる奇怪を打ち倒すかを教えてくれるだろう。

「取引は成立した……。我々は知るべきことを知るだろう」

スーテックの目は波打つ液状の光に注がれていた。私は思い出す。彼の顔は空虚で澄み切っており、目はこの世を超え、まっすぐエーテルを見つめていた。

「彼らは我らが既に知る通り三人である。アスタロス(Astaroth)、ファウリネイ(Faulinei)、そしてノスフェンター(Nosfentor)。彼らは憎悪であり、偽りであり、卑劣である」

「彼らは……生物ではない。彼らは……ただ彼らである。憎悪であり、偽りであり、卑劣である」

「彼らは、まさに反徳の具象であり……、徳以外の全てである」

「彼らは……永劫の存在ではない。彼らは……創られたものであり、より深く危険な闇の……原型である。それはまだ我らには明らかとなっていない、より深い闇……」

「彼らが憑いているものは……生きているが、生きてはいない」

「彼らには混沌の僕(しもべ)たる……闇の奴隷を持つ」

「心せよ。下僕すら強い力を持つ……」

「殺人者、裏切者、そして馬鹿者」

「影の内なる影、その強力な主に注意せよ」

「我らが世界は守られている……その力、その力の風から。ムーングロウに開いた大きな裂け目(Thegreatrift)が、その守りを引き裂いてしまった」

「そう、あれこそは、タイムロード(Time Lord)がそれを妨げようとしたことだった……」

「そして、エセリアル虚空間も今や閉じられている。なればこそ彼らはここまで弱いのだ! 彼らは今やこの地に囚われている、我らの世界に、失いつつ……」

彼は膝を曲げるも、まだしゃべり続ける。まるで他人に操られるかのように。

「彼らは我らを喰らい……タイムロードが弱まる中、力をつけた」

「裂け目、あの大穴を再び開き、彼らを放逐せねばならない……」

「この世界ではない別世界では、彼の者が、あれと戦った偉大なる者がが勝ち、世界は救われた」

「その世界は別の世界であり、また我らの世界でもある。……私の知性では……無理か……」

「彼らは徳の対立概念であるからには……、彼らの対極もまた存在するのだ」

「彼らの対極たる……アバタールは……、かの深い闇と戦うべく運命づけられていた。我らの世界においてもまた……」

「その助けはある」

彼の目は細まり、まるで眩しい光に目を開けられないかのようだった。その後、彼の声が突然替わった。まるで誰か他の人間が彼の口を借りて喋っていたかのようだ。その声はリズムを持ちまるで歌うようであり、私の心にある風景を思い起こさせたのである。

The dawn of hope comes; a light to fill the void,
and with her ride legions forgotten.
The cold of platinum against crimson fire,

elderones return to the world of men.
She shall take in hand the icons of power,
The Book, the Candle, and the Flam.

She shall pledge herself to Virtue,
She shall descend into the darkness, and with her,
all the chosen  kingdom,and there,

              end

(日本語訳)
希望の夜明けが来たる 虚空は光に満ちる
そして忘れられた軍団に跨る 彼女が来る
白金の氷が深紅の炎と向き合う
古き者 人の世に戻る

彼女が持ち来たるのは力の象徴
本、ロウソク、そして炎を持ち来たる
彼女は徳に誓う
そして彼女は闇に降りる ともに

王国はすべて そこで
終わる

その時点で、スーテックは意識を失い、テーブルに頭をぶつけると汚れた床に倒れた。彼の傍に駆け寄ると、水晶には闇が満ちていた。彼は言わなければならないことを伝えるだけの時間しか与えられなかったのだ……。

数分後彼は目覚めた。彼はその試練を、倒れたこともよく覚えていなかった。彼は少々混乱していたようだが、すぐに命を発した。その後、我々は出発した。レジスタンスに合流するために。

これは、私たちが、我らが新しいリーダーであるドーンに会う前に書いたものだ。彼女がこのメッセージに基づき瞑想したところ、とても忘れようのない奇妙な経験をしたのである。美しい光が彼女の周りを渦巻き、私たちの前で、彼女はまさに私たちの希望の写し身となったのである。そう、全ては明らかとなり、私たちのやるべきこと、そしてその成功がはっきりと私たちにはわかったのだ。

その時、ドラゴンが来た。

別の場所では、薄汚れた人影が道傍のごみの山をかき分け、リンゴの芯を強欲そうに握りしめていた。グライム(Grime)は彼女の髪をすく。爪は黒く汚れ、ベッドもシャワーもない百以上の夜のおかげで垢だらけだ。彼女はブリタニアの街にふさわしくないぼろぼろの着物を着ていたが、そのことは気にも止めていなかった。

老婆イヌ(Inu the Crone)の目の焦点が合わされる。彼女はまっすぐ立ち、頭をゆっくりともたげ、天を凝視しながらながら澄んだ声を響かせる。彼女は一言しか言わなかった。その一言こそ、彼女が待ち望んでいた一言であり、今、簡素にただ発せられる。

「行ってしまった」

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