季節外れの素敵な絵?え?
王室広報官のRiccioです。
今回は、トリンシックの宿屋Rusty Anchorさんより
冒険者の皆様に招待状が届いております。
新しくお風呂のついた部屋が出来たとのことで、試泊会を行うそうです。
無料で宿泊できるようなので、泊まってみたい方はぜひ集合場所へお越しください。
開催日時:4月15日(土) 21時00分
集合場所:ブリテイン広場
注意事項:
予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
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季節外れの素敵な絵
~プロローグ~
GarethはTrinsicとVesper間で船を使って家畜や荷物を運ぶ海運業を営んでいる。
いつもなら、Trinsicで荷物の積み下ろしと物資の補充が終わればVesperに戻るのだが
今日は天候が荒れてきており、波も高くなっているので無理せず一泊することにした。
そこで問題になるのが宿探しだ。
Trinsicはブリタニア第二の大きさを誇る街であり、物価もそれなりに高い。
Vesperの倍以上する強気な価格設定の宿も珍しくない。
Garethが港で悩んでいると、男が声をかけてきた。
「そこの船乗りさん、ひょっとして宿をお探しかな?」
男はWestonと名乗り、港の近くでRusty Anchorという宿をやっていると言ってきた。
「ウチの宿に風呂付の部屋ができたんだ。今ならお試し価格で泊まれるよ」
「この天候だろ?今夜は海も荒れそうだし、泊まるところを探そうとしてたところさ。でもTrinsicは高いだろ?」
Garethは渋い顔をしてWestonをみる。
「いまなら、朝食付きで5000ゴールドですよ。どうです?」
「う~ん、どんな宿か見せてくれないかな?」
その価格はTrinsicでは安価な部類に入るだろう。
だが、タコ部屋みたいなところに、その金額を払う気はない。
Garethは宿を見せてもらってから決めることにした。
港から55歩で宿の入口に到着だ。
Rusty Anchorは、港に隣接しており見慣れた建物だった。
高級そうな宿であったため、縁が無いと思って屋号などを調べたことが無い。
これでお試しとは言え、あの価格はあり得ない。
何か絶対にわけがあると思い、警戒しつつWestonに続いて宿に入った。
中は予想通り綺麗で、ロビーの近くには不思議な絵と鏡が置かれている。
2階にはスイートルームもあるので、ある程度稼ぎのある商人や地方の貴族あたりが泊まるには最適の宿だろう。
これで5000ゴールドはやはりおかしい・・・が、悩んでいても仕方ない。
「どうです?船乗りさん」
Westonの問いかけにGarethは頭を縦に振り、泊まることにした。
案内された部屋はシングルタイプで、宿自慢の風呂がついていた。
Garethは衣服を脱ぎ早速入ってみる。
「これはたまらんな~、最高だな」
荷役で疲れた体がポカポカと温まり癒されてゆくのを感じる。
湯はやや白く濁っており、よい香りがするので温浴効果のあるものでも入れているのだろう。
風呂を堪能し終えると、夕食の時間帯となっていた。
近くの酒場へ移動したGarethは、宿のロビーに飾られている絵に関して奇妙な話を耳にする。
「知ってるか?Rusty Anchorにある絵のこと、夜になると不気味な音が聞こえるそうなんだ」
「お前酒飲みすぎだろ、そんなわけあるか~」
二人の男が絵の話をしているが、かなり酔っているようなので、Garethは与太話だと思い聞き流すことにした。
食事を終えたGarethが酒場を出ると、雷鳴も聞こえ始め、垂れこめた雲からは今にも雨が降って来そうである。
「これは早く戻った方がいいな」
Garethは小さくつぶやくと、急ぎ宿へと戻った。
中に入るや否や大きな雷鳴が轟いき大粒の雨が降り出したのだ。
「危うくずぶ濡れになるところだったな・・・」
ふと壁を見ると、酒場で聞いた絵が視界に入ってきた。
あの話を聞いたあとだからだろうか、やけに不気味に感じる。
「早く部屋に戻って寝るとしよう」
Garethは早めに床につく。
どれくらい寝たのだろうか、Garethは風と雨音が気になってふと目を覚ました。
「外はかなり荒れてそうだな・・・、ん?」
嵐の音に混ざって、わずかに人の声のようなものが聞こえてくる。
気にはなるが、のどの渇きの方がそれに勝っていた。
先に解決しようと思い、水を取りにロビーへ向かう。
しかし、廊下にでると先ほどの声のようなものは、はっきりと聞こえるようになっていた。
「他の客が雑談でもしてるのだろうか?」
声のようなものは聞こえるが、何を言っているのかはさっぱり分からない。
少し警戒しつつロビーへ行くが人の姿は見当たらない。
しかし、粘りつくような視線がどうしても気になるGareth。
その方向を見てみると・・・
「絵?え? まじかよ・・・」
Garethは二の句が継げず固まってしまった。。。
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