王室広報官のRiccioです。
今回も、Vesperの蜂蜜屋 Busy Beesさんからの依頼です。
お店に大変なことが起ったらしく、店舗が無くなってしまう恐れがあるそうです!
こちらの件、ガードの方に別件で報告があり、調査を開始しておりますが、冒険者のみなさまにもご協力をお願いしたい案件とあります。
開催日時:5月31日(水) 22時00分
集合場所:ブリテイン広場
注意事項:
予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
新しいVesperの銀行
~プロローグ~
Busy Bees
この街の特産品であるハチミツを扱っているお店だ。
「よし、これでクリスタル飴が完成だな」
店の運営を任されているPeterは新商品が完成して安堵していた。
この時期は新商品を発売することになっており、今年は何を作るか悩んでいたのだが、先日の夢にでてきたクリスタルをヒントにハチミツを使った飴を新商品とすることにしたのだ。
今回こだわったのは素材である。
このお店の客はヒトだけではない。
森の動物でヒトの言葉が話せるものや精霊の類も、人に化けて来店したりする。
ゆえに、素材は自然の恵を生かしたものが望ましい。
ひとつ決まっているのは、少し特殊なマンドレイクである。
Vesperの北西、献身の神殿付近にこの時期だけ生えるココナッツの木に似た植物がある。
生えている期間は2週間程度と短いので、植物学者たちもそれが何なのか分からないままだ。
その周辺にココナッツと同じ期間だけ特殊なマンドレークが出現するのだが、不思議なことにそれは通常のものと違ってとても甘味であった。
そしてつい先日、冒険者の協力で素材を集めやっと完成し、製品として本日から販売するのであった。
ところが開店の少し前、招かれざる客が訪れる。
「邪魔するぜ」
「いらっしゃいませ。開店はもう少しあとですが」
店に入ってきた男たちはガラが悪そうで、街の住人でないことは明らかであった。
「 邪魔するぜ おっさん。店主はいるか?」
「私は店主ではありませんが、店を任されております」
ガラの悪そうな男は笑みを浮かべる
「ほなこれ、なんかわかるよな?」
男が出してきた書類に目を通すと店舗の譲渡に関する書類であった。
「え?いったいこれは・・・」
ーーーーーー
Busy Beesが開店する少し前、
Vesper首長オフィス近くの倉庫に、男たちが集まっていた。
「兄貴、準備が全て終わりましたぜ」
その中にひとりだけ、兄貴と呼ばれてる紳士風の男が混ざっている。
「いいか君たち。今回はBritainで露呈した問題を改善したプランだ。失敗は絶対に許されない」
「わかってますぜ兄貴!しかし銀行を作るなんて兄貴じゃないと考えつかないと思いますぜ、流石でさぁ」
ガラの悪そうな男は兄貴に羨望のまなざしを向けていた。
「それでどこの店を奪い取るので?」
「Vesper銀行にほど近いBusy Beesだな」
男たちは準備を終えると倉庫を後にした。
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