王室広報官のRiccioです。
今回はジェロームの漁師、エリックさんからの依頼で、沖合で暴風雨に遭遇し行方不明になった船長を探す手伝いをして欲しいとのことです。
開催日時:2024年6月26日(水) 22時00分
集合場所:ブリテイン広場
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皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
プロローグ
ジェロームで漁師をしているエリックは、港で魚網の修繕をしている時、海面に瓶が浮いているのを発見した。
(おや、何か入っているな・・・)
瓶を拾い上げてみると、手紙と植物のようなものが入っていた。
手紙に目を通してみると、それは助けを求める、いわゆるSOSボトルであることが分かった。
ボトルの発信主は、貨物船ボイジャーという、小型船の船長をしているジョンであった。
彼は酒場で何度か話したことのある奴でもあった。
手紙は助けを求めている部分に加え、出港してからの航海日誌がつづられていた。
それによると、ジェロームを出港して1日が経過する頃、沖合を航行中突然暴風雨に遭遇したらしい。
暴風雨は昼夜を問わず船を襲い続け、何故か海から空へ稲妻が走ったそうだ。
ジョンは、その空に向かって祈りつつ、船をのみ込もうとする大波を見つめていた。
やがて舵が破損し操舵不能に陥いる。
船は自然の猛威を前に、為す術もなく大海原を漂流し始めた。
波をかぶり続け、船底の貨物スペースは浸水しつつあった。
甲板にあった荷物も大半が海の藻屑となっており、今回は赤字が確定してる。
そんなことより、このままでは自身の命すら危ない。
船員は命綱で繋ぎ止めているが、姿の見えない者も既にいる。
そしてついに、今まで見たことのない大波が眼前に現れた。
ジョンが曇天の空を見上げ覚悟を決めた、・・・その時。
船が白い光のようなものにつつまれ、気がつけば無人島に漂着していた。
生き残ったのは、ジョンを含め2名。
船は大破したようで、海岸には残骸が散らばっていた。
その後は、使えそうな残骸を集めて、島でのサバイバル生活を始めることに。
(これは、どういうことだろう)
ある日を境に、日誌の内容が奇怪なものに変わり始めた。
人の言葉を話す植物やモンバットが登場。
七色に光る空、島を闊歩する天使の輪をもつクラーケン。
日誌の内容もよく分からない物になり、いよいよ文字も判読しにくくなった。
そして最後に、ここは楽園と書かれている。
(どこが楽園だよ!これは早く助けに行かねば)
内容からして、健康を害し幻を見始めている可能性が高い。
エリックは急ぎ仲間を集め捜索隊を結成した。手紙に記されていた海図を元に現地へ向かうことになった。
(ジョンの野郎、図の描き方が壊滅的だな・・・)
ジョンは、どうやら海図を作るのが苦手なようであった。
手紙に記されていたソレは幼い子供の落書きといっても過言ではないもの。
そんな海図であっても、なんとなく方向が分かるのがベテランの漁師というものだろう。
エリックは仲間をあつめ、5隻の船でジェロームを出港した。
そして、ジョンが暴風雨に遭遇したと思われる地点に達した時、眼前に現れたのはクラーケンの大群であった。
(この海域で、クラーケンの大群に遭遇することなんてまずあり得ない。何か原因があるはずだ)
エリックは、心の中で叫びつつ原因について考えてみる。
しかし、長い漁師人生の中でも、このようなイレギュラーに遭遇したことは無かった。
漁師の中には元冒険者もいるので、このような状況でも慌てる心配がないのは唯一の救いと言ってもいいだろう。
彼らが剣や魔法で、クラーケンの大群に切り込みを入れ突き進むと、目的の島と思われるものが見え始めた。
幸い、日誌あった暴風雨に遭遇することはなかったが、島の上に何かがいる。
「なんだ、あの島にいるのは?形からしてクラーケンか?」
エリックは船頭に声をかけた。
「旦那、あの形はクラーケンで間違いねぇですぜ、昔寄ったことのある港で・・・」
船頭が長話を始めたが、エリックは無視してクラーケンを注視する。
よく見ると、クラーケンたちは奇妙な色をしている。
しかし、ここまで来て引き下がるわけにはいけない。
「なんとか、島に上陸してルーンだけでも作れないか?」
「それなら、俺たちに任せろ」
エリックが仲間に問いかけると、隣の船にいる元冒険者達の漁師が応え、陸上にいるクラーケンを撃退、その隙に島に上陸してルーンを作ることにした。
作戦は見事に成功しルーンを作ることができた。
あとは一旦ジェロームへ戻るのみ。
「おい、あれを見てみろ」
ある漁師が指をさす方向を見てみると、クラーケン達の姿が見える。
いざとなれば魔法で帰還するという手もあるが、漁師が大切な船を捨てて帰るという選択肢はない。
「こりゃ俺たちじゃ無理だ。一旦引いて、冒険者の手を借りよう」
エリックの判断にみなが賛成した。
再び元冒険者達が活躍し、エリックはジェロームへ無事帰港することができた。
エリックは、状況をガードに報告した後、急ぎ王室広報官室へ向かうのであった。
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