
The Reaping – Live on Sakura
桜からのお土産をいただきました!
いつもありがとう!


- The Last Sheaf(藁)
- Grimoire Of The Gale(特攻メイジ本)
- Eye Of The Reaping Gale (特攻メイジタリスマン)
- Gilt-Threaded Druid’sSandals(金色糸で編まれたサンダル)
- 伝承のページ全16ページ 刈り取りー拾われた手記 アヴェリン・ファロウ ページ16
伝承のページ全16ページ
刈り取りー拾われた手記 アヴェリン・ファロウ ページ16

刈り取りー拾われた手記
アヴェリン·ファロウ
エンバスアビーの麓の畑から見つかった、農家の娘の個人的な手記

こんな豊作の年は初めてだ。小麦はわたしの肩まで伸び、ホップの憂は支柱をたわませるほど。果樹園では
リンゴも洋ナシも桃も、収穫が追いつかなくてどんどん枝から落ちてくる。畝の間を歩く父さんはまるで王
様みたいだ。
三年も凶作が続いたのに、今夜は庭にエールと歌声があふれている。父さんはその光景を見て、嬉し涙を浮
かべている。今日が素晴らしい日だ
ったことを忘れないように、ここに書き留めておこう。本当に、良い日だった。

夜明けとともに父さんが言った。すべて刈り取れ、穂の一本、要の一本
まで、すべて。カラスにも物乞いにも、畑の端に何ひとつ残すな、と。あんな
冬を越してきたんだ、甘い心を持つ余裕はない、と父さんは言った。
年老いたドルイドが父さんの袖をつかみ、最後の麦束のこと、麦票人形のこと、畑の恵みに報いるための供
え物のことを話した。父さんはただ笑った。「藁は食えん」と。父さんが笑ったときのドルイドの顔を、わたし
は見た。わたしは笑えなかった。

畑への供え物は用意されなかった。
畑の端はきれいに刈り払われ、最後の麦束もほかの束と一緒に荷車に積まれた。年寄り女の作り話にすぎ
ない、とわたしは自分に言い聞かせ、自分の手で、それを荷車に積み込むのを手伝った。
日が暮れた頃から風が立ち始め、それきり止んでいない。鎧戸を揺さぶり、扉の下から物殻を吹き込んでく
る。刈った穀物の匂いを運んでくるが、その下に何か別の匂いがある。
錆のような、墓のような包い。眠れない。

風が吹き始めてもう三日、休みなく吹き続けている。屋根裏に蓄えた穀
物は吹き溜まりのように散らばっている。扉は閂がかかっていて、獣たち
も入り込めないのに。母さんはもう屋根裏に上がろうとしない。
妹の藁編み人形が、窓辺でばらばらになった。破れたのではない。ほどけ
たのだ。藁の一本一本が、まるで最初から束ねられていなかったように、
きれいに並んでいた。妹は泣いた。なぜなのか、わたしには教えてやれな
かった。

焚き付けを取りに西の林へ行った。
でも、八徳に誓って、行かなければよかった。木々の間にドライアドたちがいて、みんなおかしくなっていた。彼女たちの樹皮のような肌はまるで傷口のように製け、目は節穴のように暗かった。
彼女たちは自分の枝をかきむしって叫んでいるようだったが、声は出ず、口だけが大きく、さらに大きく開いていった。彼女たちが踏んだ場所の草は黒く枯れた。わたしは薪を落として逃げ出した。それからずっと震え
が止まらない。

見たことをドルイドに話すと、彼女はわたしを愚かだとは言わなかった。
もう供え物を怠っただけの話ではない、と言う。わたしたちが何を解き放ったのかエルフに尋ねるため、西の
ハートウッドへ向かうという。
父さんは、あれは影を追う怯えた年寄りだ、収穫は終わった、それだけが大事だと言う。でも、そう言いながら
わたしと目を合わせなかった。父さんも怖いのだと思う。誇りの陰に隠しているだけだ。

ドルイイドがハートウッドから戻った。長旅でやつれた彼女は庭に立ち、告げ
た。拒まれた収穫の精霊は消えない。住処を失い、飢え、その本性はただ「奪うこと」になるのだと。
「今夜、麦束を編んで」と彼女は懇願した。「供え物を捧げ、住処を乞うのです。さもなくば彼女は立ち上
がります」。父さんは考えておく、皆を集め、きちんとやると言った。父さんは何でもきちんとやりたがる。また一夜が過きていく。

今朝、畑が「立ち上がった」。そうとしか書けない。耕した地面が盛り上がり、土と石でできた、人の二倍はあ
るものが刈り株の中から現れ、目のない頭をこちらへ向けた。
それはゆっくり歩き、柵を葦のように倒した。後ろからさらにいくつも立ち上がった。父さんの話し合いは行わ
れなかった。もう誰も、それを仕切れるほど落ち着いていない。わたしたちは家畜を納屋へ引き入れている。

今日、丘から獣たちが下りてきた。その獣たちもおかしくなっていた。矢を三本受けても足を緩めない、痩せこ
けた大熊。一週間前まではうちの牛だったものたちが、目を真っ赤に光らせ、声も立てずに、明かりの方へ歩
いてくる。
畑と森、飼い慣らされたものと野生のものの間には一本の線がある、と父さんはいつも言っていた。その線
を保っているのが柵なのだ、と。柵はもう倒されてしまった。線は消えたのだ。わたしたちは扉に閂をかけ、暗
闇の中に座り、耳を澄ましている。

そして、風が声を持つようになった。
言業ではない。ほかの者たちが何を聞いたと言おうと、あれが言葉だとは信じない。あれは穀物を薙ぐ鎌
の、長く乾いた音だ。ただし千本の鎌が一度に鳴っている、そういう音だ。
千の千倍の、終わりのない音だ。
翼あるものたちがその風に乗って、籾殻と古い血の色をした空を高く飛んでいる。屋根すれすれに舞い降
りては、振り向く間もなく消える。最後の鳥たちは何日も前に逃げていった。あれは鳥ではない。わたしたちは
耳をふさぐ。

畑は刈り尽くされ、恐れるべき緑はもう何も残っていないと思っていた。
間違いだった。溝や生け垣の中で緑が目を覚まし、手を伸ばしてきた。茨
と古い根が、近づくにつれて太くなり、身をよじりながら小道にまで這い
上がってくる
それは屋根裏に残っていたわずかな穀物を奪った。柵の杭を奪った。タ
ムじいさんの足首をつかんで引き倒した。絡みついた蔓を断ち切って彼
を助け出すのに三人がかりだった。
収穫が、そのすべてが、わたしたちに牙をむいている。

今度は地面から熱が立ちのぼっている。低い方の畑が、鋤を入れたことのない継き目に沿って裂け、そこか
ら鈍い赤い光と、かまどのような息が噴き出し、濡れた草の中で何か溶けたものが、しゅうしゅうと音を立て
て盛り上がっている。
父さんは庭で膝をつき、震える手で麦束を編もうとしている。泣きながら、畑に許しを乞いながら。もう手遅
れだ。父さんにもそれが分かっているのだと思うドルイドは父さんを見つめたまま、何も言わない。

何もかもが、最後の畑の上の、空の一点に向かって傾いている。緑も、歩
く大地も、狂った獣たちも、赤い熱も。そのすべてが渦を巻いて昇っていく。刈り手がばらけた茎をかき集
めるように。
風はその中心へと螺旋を描いて吹き込み、そこにひとつの形が生まれつつある。直立した、巨大な形が。
「彼女はもう少しで体を手に入れる」とドルイドがささやいた。「あとは風だけを求めている」。わたしは大急
ぎでこれを書いている。もう時間が(ない)。

彼女は立ち上がった。どんな塔より高い、柱の姿をした嵐。それが歩いている。内には奪ったものすべてが
渦巻く。茅葺き、柵の横木、鍛冶屋が鍛えたこともない千の鎌のきらめき。それが通ったあと、世界は平らに
刈られている。
彼女は農場へ向きを変えた。ドルイドは古い狼煙塚に登り、火を放った。
プリタニアの最果ての畑が助けを求める合図だ。そして、あらゆる街道へ使いを走らせた。「来て!」と彼女
は叫んだ。「剣と呪文を携えて!」

誰かが間に合うのか、わたしには分からない。大嵐はこちらへ向かい、塚では角笛が鳴っている。父さんは今
も、崩れた麦束を抱えて膝をついている。怖い。そして恥ずかしい。これはわたしたちがしたこと、わたしたち
の欲の報いなのだから。
見知らぬ方へ、これを見つけたなら。わたしたちは分かち合うべきものを奪い、大地はその借りを忘れなか
った。わたしたちのために泣かないで。嵐を刈り倒し、供え物を正しく捧げ、彼女を眠らせて。そして、何を負
っているのか決して忘れないで。
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