BNN – ある戦士の決着(Mugenシャードローカル)

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BNN – ある戦士の決着(Mugenシャードローカル)  投稿日:2012年3月28日

ジョーは力を貸してくれる冒険者を募るため、地球時間で以下の日時にブリテインを訪れるでしょう。

シャード Mugen
日時 3月30日(金) 午後9:00 ~
3月31日(土) 午後9:00 ~
場所

ブリテイン第一銀行前

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ついにその時がやってきた。

一部のコーブ住民からブリタニアの脅威として、今なお恐れられている邪悪な魔物ベリアス(Belious)打倒の時が。

数年前、ベリアスの完全復活によりブリタニアは未曽有の危機にさらされるという噂を、観光で訪れたニュジェルムの『The Silver Bow』で耳にした戦士のジョー(Joe the Warrior)。彼はすぐさま、仲間とともに打倒ベリアスを掲げ、これまで人知れず過酷な戦い続けてきた。だが、それももうすぐ終わるのだ。

「ようやくだ。ようやくこの戦いも終わる」

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ジョーは墓石の前で仲間たちにそう告げた。残っているのはもう彼一人だった。

彼らの死を無駄にはできない。ジョーは手に入れたばかりの討魔の剣オルブディアーグ(Orb Dearg)を天に向け、勝利を誓った。そう、この剣さえあればベリアスを護る封印を解き、奴の身体に傷を負わせることができるのだ。

「その剣、そのままじゃベリアスを倒すことはできないわ」

いつからそこにいたのか。銀色の髪をした少女はジョーの目の前に立ち、そう彼に告げた。この素性の知れぬ少女が発した無慈悲とも思える言葉に、勝利を確信していたジョーは怒りを覚えた。しかし、彼が睨みつけるような視線を送ったその先にあったものは、嘘偽りのない透き通るような蒼色の瞳だった。

「君はいったい……。“そのまま”とはどういう意味なんだ?」
「一人の人間の力じゃ、どう頑張ってもオルブディアーグの本当の力は引き出せない」
「私一人の力では足りないだと!? しかし、もう仲間はみんな……」

少女は微笑むと、小鳥に姿を変えそのまま飛び去ってしまった。

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「まさか、あの忌まわしき剣オルブディアーグ(Orb Dearg)を手にするとは。小賢しいまねを……」

封印の中、静かに復活の時を待つベリアス(Belious)は水晶に映し出されたジョー(Joe the Warrior)の姿を眺めながら、そう呟いた。

ようやく完全復活まであと数日のところまで来たというのに、恐れていたことが起きてしまった。自分を滅ぼそうとする戦士が、とうとうオルブディアーグを手に入れてしまったのだ。

これまで幾度となく配下を差し向け、ジョーたちがオルブディアーグに近づくことを阻止してきた。一人、また一人と、確実にジョーの仲間を死に至らしめてきた。しかし、いつになってもジョーを討つことができなかった。彼は罠の扱いや逃げることに長けていた。生き抜くことに長けていた。

「ちょこまかするだけが能の男が、あの剣に認められるというのか!? いったいどんなイカサマを使って、あの大岩から剣を引き抜いたというのだ……」

ジョー一人になった時点で、もはや何もできまい。そう思いながらも、ベリアスはどこか拭い切れない不安を感じていた。だからこそ、今日までジョーに対する攻撃の手を緩めたことはなかった。だが、ついにその不安はジョーがオルブディアーグを手にするという、最悪の形で的中してしまったのだ。

「ご安心ください、ベリアス様」
「バロレフス(Balolefs)か」
「私がジョーの首を取ってまいりましょう」
「ほう、お前がジョーを」
「ね~え、カドゥス(Kadous)~。バロが一人で偉そうなこといってるみたいだけど、あいつ一人じゃ無理よね~」
「アスペリア(Asperia)、貴様ッ!!」
「なによ、文句あるの~? ジョーはオルブディアーグを持ってるんだから、あんたじゃ無理無理。ま、アタシなら余裕だけどねぇ」
「貴様~! 私をこれ以上侮辱するのであれば、黙ってはいないぞ!!」
「あら、アタシとやる気なの~? いいわよ~」
「やめろ二人とも。ベリアス様の御前であるぞ」
「クッ」
「ちぇ~、つまんないの」
「カドゥスよ、任せて良いな?」
「御意。我ら三魔騎士が、必ずやジョーを討ち取って御覧にいれましょう」

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