BNN – 対峙の予感(Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル) イベント告知!

BNN – 対峙の予感(Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル)が更新されました。

SSもすべて公式のものを使用しています。

まずは

日時と場所

地球時間で7月15日(金)のこの時間を目安にすれば、アモスをニュジェルムビーチで見ることができるでしょう。

Asuka 20:00 Wakoku 21:00
Izumo 20:20 Hokuto 21:20
Mizuho 20:40 Mugen 21:40

アモスが訪れる場所:ニュジェルム リゾート施設付近

Bnn110622

※トライアルアカウントのプレイヤーは、イベントの一部を体験することができません。

・・・・・ストーリーはこちら↓

BNN – 対峙の予感          投稿日: 2011年7月13日
 (Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル)

アモス(Amos the fisher)は大物を求めていた。

長いこと漁を生業としている人間であれば、一度くらいは大物と遭遇しているものだ。しかし、漁師仲間から“小物釣りのアモス”と呼ばれる彼には、その経験がこれまでに一度もなかった。

仲間たちは一日の仕事を終えると、それぞれ妻の待つ家へ帰り、食事をとり、疲れを癒す。だが、アモスは違った。彼は一人で船を出し、行ったことのない海域へ向け舵をとる。そうして、これまで様々な場所を訪れ、網を投げたり、釣り糸を垂らしてきたが、かかった獲物といえばことごとく小物ばかりであった。

頭の中に響く仲間たちの笑い声を必死に追い払いながら、アモスは次の目的地について考えていた。

「次はニュジェルムへ行ってみよう」

海に囲まれた街であるにもかかわらず、漁が盛んだという話は聞いたことがなかった。あまり魚が獲れない場所なのだろうか。いや、そうではなく、単に漁が行われていないというだけで、魚は生息しているのかもしれない。だとすれば、ここで珍しい魚に遭遇するチャンスをものに出来るのではないか、とアモスは考えた。

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翌日、仕事を終えたアモスは早速ニュジェルムへ向かった。

「こんなところで釣りとは珍しいのう!」

まずは陸から釣りでもしてみようと、アモスは適当な岸を見つけ、そこから釣り糸を垂らしていた。そこへ通りかかった街の住民と思しき老人は彼の姿に気が付くと、釣りをする人間がよほど珍しいのか、それとも単なる気まぐれなのか、すこし興奮した調子で声をかけてきた。

「……。じいさん、この辺りでは何が釣れるんだい?」

釣りをしている近くで大声を出されたことに不快感を覚えたが、地元の人間であれば何か有益な情報を知っているかもしれないと思ったアモスは、老人の話に付き合うことにした。

「さあな、この街の人間は滅多に釣りなどせんからな。どんな魚がいるかなんぞ、分かるもんかい」

「じゃあ、珍しい魚がいるかもしれないな」

「そうかもしれんし、そうじゃないかもしれん。もしかしたら、魚一匹おらんかものう、ほっほっほ」

「……きっと、いるさ」

「そういや、お前さん。あっちのほうへは行ったんか?」

そう言って、老人は街の西側を指差した。

「いや、まだ着いたばかりだから、ここ以外の場所には行ってない。何かあるのかい?」

「この前完成したばかりのでかい施設があるんじゃが、その近くの海面から変な泡が出ててのう。もしかしたら、何かおるかもしれんぞ」

「ほう、そいつは気になる情報だ。さっそく行ってみるか。ありがとよ、じいさん」

「うむ、気を付けるんじゃぞ。でっかいのがおるかもしれんからのう、ほっほっほ」

アモスはすぐに老人から教わった場所へ向かい、海面の様子を窺った。老人の言っていたとおり、不自然に気泡が海面に現れている場所があった。

「これは、いよいよ大物とのご対面かもしれないな……」

様子見程度で済ませておくつもりだったアモスは、大物と渡り合うには準備が不足していることに気が付いた。彼はすぐに家へ戻り、必要な道具をすべて持つと、またすぐにニュジェルムへ向かった。

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