北斗EMイベント:「この前雇ったメイドの行動がおかしいのです」 後編 は2024年5月12日(日)22:30~

王室広報官のRiccioです。

今回はサリシアさんよりダンジョン探索と自身の問題を解決するサポート依頼が来ております。

開催日時:5月12日(日)    22:30分
集合場所:ブリテイン広場

注意事項:

予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
 - イベント進行の妨害、かく乱行為。
 - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

プロローグ

ガーデンパーティーを無事終え、けっこう元気になったサリシア。

完全復活までもう少し、気づけば婚約破棄から2カ月近く経過していた。

(はぁ~。おっといけません、幸せを逃がすところでしたわ)

時すでに遅しであるが、逃したことに気づいていないサリシア。

今日も予定は特に入っていないので、いまの状況を整理してみることにする。

婚約破棄は貴族の世界では致命的であり、味方であるはずの家族からも白い目で見られる今日この頃。

サリシアの存在価値は、もやは無いにひとしいのが今の状況であった。

(イザベラの正体を暴くしかありませんわ・・・)

問題を打開するには、真実の姿を見せるユニークアイテムを入手するしかない。

イザベラの正体を暴くのである。

そうすれば、リックも婚約破棄を破棄するはずとサリシアは考える。

(そろそろダンジョンの壁が修復する頃ですわね・・・)

あのとき遭遇したサキという娘の話によると、壁の修復は1ヵ月を要すると言っていた。

サリシアが雇った調査隊が定期的に壁の状況を報告することになっている。

お小遣いはたっぷり貰っているため、こういうところはしっかりしているサリシアであった。

先週の報告では、サキの話より時間を要しているが、修復間近とのこと。

早く完了の報告が来ないかと思っていたその時、コンコンと扉がノックされる。

「お嬢様。ダンジョンの壁に関する報告が来ました。それと・・・」

サリシアは心を躍らせた。

セバスチャンは屋敷の中で一番信頼している者で、このような状況でもサリシアを献身的に支えてくれている。

「ベソス公爵様より封書が届いております。使者によると火急の要件だそうです」

「えっ!公爵様から?」

サリシアは一瞬戸惑ったが、確実に朗報と思われる壁の報告から聞くことにした。

テンションをマックスにしておけば、次に予想外の報告があってもへっちゃらと考えたからである。

自身の計算力に自画自賛のサリシアであった。

「壁の報告からお願いするわ」

「承知しました。調査隊によると、壁がピンク色になったとのことです」

「やっとですわね」

ドヤ顔のサリシアは予定通りテンションがマックスになった。

ピンク色、これは壁が完全に修復されたことを意味する。

あとは新鮮なハイパーマンドレイクを壁に向かう途中で入手すればよい。

「ありがとう。次は封書ね・・・」

セバスチャンは公爵家から届いたそれをサリシアに渡す。

(このタイミングで送られてくるって何かしら?婚約破棄撤回に違いないわね)

サリシアは幸せな結婚生活をまず想像してみた。

そしてテンションを過去最高にし、封蝋印のされた書簡を開封し、文に目を通し、驚嘆した。

「なぜ、わたくしが断頭台に!!」

サリシアは思わず声を荒げ憤った。

国王陛下の命ならまだしも、公爵より格下とはいえ、同じ貴族からは極めて異例である。

理由についても、身に覚えのないものであった。

「お嬢様、私も拝見してよろしいでしょうか?」

セバスチャンは気遣わしげな表情で尋ねた。

「構いませんわ」

それは驚きの内容で、リックの暗殺未遂と死刑宣告について書かれている。

セバスチャンはお嬢様ならやりかねないと思いつつも、人生を終えるその日までしっかり支えることを心に誓った。

書簡には他に、申し開きがあるならば死刑執行日に聞くと書かれている。

無罪を主張するのであれば、執行日までに証拠を集めるようにと記されている。

格下の子爵家の令嬢とはいえ、同じ貴族を罰するのだから、温情の意味を含めてのことだろう。

ちなみに王室は貴族同士の問題には基本的には関与しない。

下手に係ると、公正さを損ねる可能性があるからだ。

家族も頼りにならない。これはサリシア自身で解決するしかないのである。

「残された時間はとても少ないわ。冒険者のみなさんのお力を借りましょう」

「承知しました。お嬢様」

セバスチャンは王室広報官室へ向かうのであった。

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