2014年9月5日(金)
仕事から帰宅したとき、雨が降っていた。
9月に入り、めっきり秋らしくなり気温も下がっていた9月。
この日に限って、気温はあがり、蒸し暑い雨の夜。
帰りの山道には、蛙やら羽虫がやたら飛んだり跳ねたりしている。
むぎの夜の散歩は、傘をさしながらにせあひるが行ってくれた。
ミニコを駐車場に入れようとすると、散歩から帰ってきたむぎが、口から泡を吹いた状態でにせあひるに引っ張られているのがライトで照らされた。
一体なにがあったのか?
どうやら、家のすぐ傍の道路真ん中で、何かをみつけて噛んだっぽい。
普段から落ち葉などを口にくわえて、パッと離すということをする犬である。
リードを引っ張ったので、すぐにそこから離れたようだが、今度は駐車場でも何かを拾ったようだ。
その数分後、急に泡を口から吐き始めたようだ。
なにがあったかわからないけれど、とりあえず、タライに水を入れて口の中をじゃぶじゃぶと洗い、舐めたであろうものを洗い流す。
すると、今度は、右の前足で、自分の口をガリガリとこすっている。
痛いのか痒いのかわからないけど、何か刺激があるようだ。
口の中をみると、若干歯茎から出血、右サイドの舌にちょっとしたキズ。
腫脹していないので、刺された感じではないけれど、スズメバチがまだ活動しているので、スズメバチを噛んだ可能性もある。
すでに20時をまわっていたが、かかりつけ獣医に電話して、診察してもらうことにした。
あひるが運転、にせあひる助手席+犬
途中、昼間にかーちゃんがあげたであろうドックフードをどっさりとにせあひるのGパンの上に嘔吐。
21時過ぎ、クリニックに到着し診察をしてもらう。
腫れていないので蜂ではなさそう
もしかしたら蛙かもね、という話になり、可能性ではヒキガエル。
でっかいやつね。
抗生物質とステロイドの注射を打ってもらい、22時帰宅。
その帰りにも、何回かにせあひるの膝の上で嘔吐を繰り返す。
もうね、1回でちゃったら、何回でもどうぞって感じで、にせあひるの膝も、ミニコの助手席もげろまみれ。
それでも食べさせていいってことだった。
22時以降は、嘔吐もおさまり、ドックフードも少量、水もちゃんと飲んで、翌朝は何事もなかったかのような犬。
飼い主たちは、仕事から帰ってきてそのまま「げろ事件」に突入したので、夜ごはんは24時すぎ。
犬元気、飼い主ぐったり。
結局、帰ってきてから道路の真ん中には何もなく、
症状からすると、ヒキガエルが怪しいということに。
よその記事で
ワンちゃんがヒキガエルをくわえてしまうと、まずは口腔内の知覚麻痺が起こります。
よだれと痛みを、同時に併発します。
ヒキガエル自体を食べてしまった場合は、嘔吐、呼吸障害を起こし、麻痺症状が出てきます。重篤な場合は、痙攣発作を起こし、最悪の場合は死亡してしまいます。
ヒキガエルウィキで
毒液には心臓機能の亢進作用、即ち強心作用があるため、漢方では乾燥したものを蟾酥(せんそ)と呼んで生薬として用いる。主要な有効成分はブフォトキシンなどの数種類の強心ステロイドで、他に発痛作用のあるセロトニンのような神経伝達物質なども含む。
味は、はじめは苦く刺激性があり、後に持続性の麻痺感を生ずる。臭いは無い。皮膚、粘膜などと長く接触すると、痛みをおぼえ、発泡する。
・・・・
この発砲するっていうのが、最初に泡をいっぱい嘔吐していたやつかもしれない。
胃液の嘔吐ではない感じだったし、量が半端なかった。
そのあとで、右前足で一生懸命、口元をガリガリしていたのは、痛いという感じではなかったので、知覚麻痺で感覚異常に対してだったかもしれない。
あとは嘔吐、そのまんま。
クリニックでも強心作用があるから心配だって言われた。
とにかく、何事もなくてよかった。
ただそれだけ。
あとになってから、対処法をみると、口の中を洗って獣医へって書いてあるので
とっさにやった行動が、適切だったということがちょっとうれしかったり。
ほんと、命に別状がなくてよかったと思った一晩でした。
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ガマの油には、蟾酥(せんそ)には強心作用、鎮痛作用、局所麻酔作用、止血作用があるらしい。
これをキズに塗ったら、痛みもとれて血も止まる、だから筑波のガマの油は万能軟膏っていうわけですね。
コメント
ガマはガマでも、筑波山のガマは四六のガマだよん。
って言うのはどうでもいいけどね。
何はともあれ、無事でよかったよね。
これに懲りてガマにはちょっかいを出さなくなるだろうね。
そうだといいんだけどなぁ
怪しい・・・。
麦ちゃん・・無事でよかった~(T_T)
飼い主さんが適切な処置をしてくれたから、だね。
いいお家に来て、本当に幸せ者の麦ちゃん。
読んでて、泣きそうになったよ・・。
ヒキガエル恐るべし!
うちの故マリンもバッタとかカマキリはバクって食べちゃってたけど、もしカエルさんだったら・・と想像しただけで怖いもん。
季節の変わり目は、いろいろ注意が必要ってことね。
それにしても、見事な見立てでした!!
動物病院のナースさんもできちゃうね(*^_^*)☆
あやや
ホント何事もなくてよかった。
普段から、いろんなものを拾い食いしている犬だけど、
お腹が丈夫なので、下痢も嘔吐もしたことがなかったの。
約3年の間、はじめての嘔吐。
不死身じゃなかったんだね(笑)
小学生の時は獣医になりたいと思ったけど、おつむが弱かったので諦めた次第です、トホホ